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北海道水産物加工協同組合連合会
〒060-0004
北海道札幌市中央区
北4条西6丁目1毎日札幌会館9階
TEL.011-241-0101
FAX.011-221-1628

北海道の水産加工業

水産加工製品の種類別特徴

■乾製品

素干し品、煮干し品の総称です。
●素干し品・・・魚貝類をそのまま、または適当に整形した後に、水洗いしてから乾燥したもの(スルメ、身欠きにしん、棒タラ、開きタラ等)。天日干しした干物は、生魚にくらべ、カルシウムやうまみ成分のイノシン酸が多くなります。昔の人の知恵は、おいしくて栄養的にもすぐれた加工方法を生みだしました。
 
●煮干し品・・・魚貝類をそのまま、または適当に整形した後に、煮熟してから乾燥したものです。
 

■練り製品(魚肉ハムソー含み)

   ほとんどの練り製品は魚のすり身が原料です。
 以前は、冷凍するとパサパサにになってしまうため、大量にとれるスケソウタラを原料に使えませんでした。ところが1960年代後半、スケソウタラのすり身に砂糖を混ぜて冷凍したところ、粘り気を保ったままでいることがわかりました。
 その後スケソウタラによる冷凍すり身の生産が急激に増え、多彩な水産加工品の原料として利用されるようになりました。
かまぼこ、ちくわ、なると、つみれなどの練り製品はスケソウタラの冷凍すり身を原料にして作られています。
 

■塩蔵品(塩干品)

●塩蔵品・・・塩鮭、イクラ、筋子、たらこ、数の子などを原料とし、直接食塩をふりかけたり、濃厚な食塩水に漬けたりして、魚肉の水分を浸みださせ、腐りにくくしています。
 
●塩干品・・・魚貝類をそのまま、または適当に整形した後に、塩漬けあるいは塩をふってから乾燥したもの。丸干しイワシ、開きサンマ、開きサバなどが代表的な加工品です。
 

■冷凍水産物

   新鮮な魚介類を冷凍室において冷凍したもの。マイナス18℃以下での急速冷凍をはじめとする製法で、北海道ではほたて貝柱、さんま、秋鮭、オオナゴ(ハマチ養殖餌)の冷凍品などに製品化されています。
 

■冷凍食品

   水産物を主原料として、加工または調理した後にマイナス18℃以下で凍結した包装食品です。
 

■佃煮、調味加工品

●佃煮・・・調味液(醤油、食塩、砂糖、水飴、香辛料他)で煮込んだ食品です。北海道では、寿都の生炊きシラス佃煮、網走のワカサギ佃煮などが有名です。
●調味加工品・・・水産物を調味液に浸漬したり、調味料や香辛料を添加して加工処理を施したものです。数の子醤油漬けや辛し明太子、和え物などの加工品があります。
 

■日本海地域

   日本海に接する留萌、後志地方の加工産地は、古くからにしん漁業によって栄えてきた地域です。
 このため、伝統的に身欠きにしん(羽幌、余市、岩内等)、塩数の子(留萌、増毛、岩内等)などにしん製品を中心とする生産活動が発達し、現在もこれら製品を主力商材に扱う加工業者が大半を占めています。
 また、たらこ(古平)や生炊きシラス佃煮(寿都)など、地域としての特徴ある商品もブランドとして定着しています。
 近年では甘エビ、ミズタコの加工品も増えてきており新たな柱になりつつあります。

■道南地域

   胆振、渡島、桧山の道南地区は、それぞれの地域で異なった加工業種が発達しています。
 噴火湾沿岸では、主たる漁獲のスケソウタラやほたて貝
、近海たらこ(虎杖浜)、ボイルホタテ(森)などの加工製品が有名です。
 また函館周辺は、伝統的にイカの加工が発展してきた地域で、函館の各種イカ珍味、スルメは地域産品として全国的に名前が知られています。
 桧山地方はウニ、アワビなどの沿岸漁業者が自前で処理加工している。

■太平洋地域

   太平洋に面する日高、十勝、釧路、根室地区の加工品は、秋になると沿岸に来遊する鮭の処理加工(新巻鮭、鮭フレーク、鮭燻製等)を中心に発展してきています。
 これに加えて、日高では昆布加工、釧路ではスケソウタラを原料とした各種加工、さんまの加工品など地域的に特徴のある加工生産が行われています。
 このうち釧路市などは、地元に水揚げされる豊富な原料魚を背景に、各種冷凍品加工や冷凍すり身加工を主体とする、比較的規模の大きな水産加工業者の立地が数多くみられます。一方、日高地区は、桧山地区と同様、漁業者の兼業加工が主体となっています。

■オホーツク地域

   オホーツク海に面する宗谷、網走地方は、沿岸の主力生産品目であるほたて貝、秋鮭、スケソウタラ等の加工が通中心です。
 特にほたて貝は、稚内、北見枝幸、雄武、紋別、網走など各加工産地の主力原料となっており、玉冷(ほたて貝柱の冷凍品)、干し貝柱、ほたて燻油漬などの各種加工品に製品化されて販売されています。
 また、冷凍すり身加工も、紋別、網走市を中心に企業が多く立地しており、揚げ蒲鉾など練り製品加工への原料供給に重要な役割を果たしています。
 秋鮭やカニ(ズワイガニ、ケガニ)加工も生産高の多い品目で、太平洋地域同様、処理加工されて市場に供給されています。
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